当店の塗膜研磨システム
アクアウイングでは塗装にやさしく削り過ぎない研磨を心掛けています。基本的にダブルアクションマシンだけで傷取り研磨~仕上げまで行います。シングルアクションやギアアクションのマシンはほとんど使うことがありません。
非力と言われるダブルアクションマシンでもバフとコンパウンドの正しいマッチングを出し、時間を掛けて丁寧に磨けば、深い洗車傷もキレイに除去して磨き跡の無い美しい仕上がりを得ることが出来ますし、研磨によって削り取るクリアー層の厚さも最小限に抑えることができます。また、研磨時に塗膜を発熱させませんから、研磨作業によって塗装にダメージを与えるようなこともありません。
さて、先日作業させていただいた案件の紹介です。「中古車として購入したが、塗装が曇っている、機械で磨いたような跡やコンパウンドの拭き残しのようなものがたくさん付いているのでなんとかしたい。自分で少し磨いてみたりしたが、全く改善されず手に負えない。」ということで、今回ご依頼いただきました。
入庫時に塗装の総膜厚を計測すると100ミクロンを切っている部分もありました。深めの洗車傷に加えて、バフ目(磨き跡)やコンパウンドの焼き付きもたくさん見られましたので、知識・技術のない方がシングルアクションで無理矢理ゴリゴリ磨いたのではないかと推測されます。お客様と相談して今回は塗装の膜厚を極力減らさない研磨メニューで作業させていただくことにしました。
いつもはRUPESメインで研磨しますが、柔らかい塗装だったことと、お客様が塗装の膜厚を極力減らしたくないということでしたので、マシンはマキタBO5030とMETABO SXE400、コンパウンドのランクもワンランク落として作業しました。また、スポット的に膜厚を減らすことになるので、深い傷は追いません。
1st傷除去研磨 → 2nd仕上げ研磨後に洗浄・脱脂したスッピン状態です。今回の案件ですが、磨きは2工程で仕上げました。しっかりマッチングを出して正しい方法で研磨すれば無改造のダブルアクションマシンでも、少ない工程でしっかり傷を取ることができます。もちろん磨き跡(バフ目)も残しません。おかげで膜厚の減少もほとんどありませんでした。
作業時間は1st洗車~磨きまでで15時間※掛けています。※洗車3h(1h×3)+ガードワックス類除去1h+異物除去1h+1st傷除去研磨6h+2nd仕上げ研磨4h 単位h=時間 また、当店では無駄の無い研磨作業を行うために、磨き1工程(コンパウンドの種類が変わる)ごとに塗膜の洗浄を行っています。
当店では空調の整った専用ブースで、洗車~仕上げ作業まで一貫して行います。洗車、クリーニング、研磨、コーティングなど様々な作業を同一ブースで一貫して行うことでクオリティの高い施工を実現させています。
カラー:日産 #B20(サファイアブラック)
使用マシン:マキタBO5030、METABO SXE400
磨き工程(バフ/コンパウンド):ロングウール/QT-2L → 超微粒子/ウルトラフィーナHG